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シンプルで合理的な生活

YoutuberによるVALU事件への雑感

すでにVALUについては、事件以前から法的なものも含め、様々な問題点が指摘されているが、個人的に気になっていることがあった。
発行者となっているYoutuberやブロガーのファンならばともかく、そうでない人も多く購入者となっている。
そのなかにはある程度投資経験のある人も多く、そういう人たちが発行者側ならまだしも、購入者側にいるのかということだ。Bolsa de Madrid

基本、購入者はなんの権利も有さず、VAの発行者の善意に頼るしかなく、発行者の悪意に対抗する手段がない。
仮に株式市場にVALUの発行するVAと同条件の株が上場されていたら、果たしてこの株を購入しようとおもう人はよほどの奇矯な人ではないだろうか。

www.itmedia.co.jp

そんなわけでこのITmediaの岡田氏の記事を読むまでは、このサービスはネットのお遊び程度のものだとおもっていたのだが、VALUにかなりの金額を突っ込んだ人がいるのを知ってかなり驚いていた。

わかっていてもリスクを頭の隅に追いやる

もっともこうした購入者にも、ふたとおりのタイプがいるようだ。

上に上げたリスク承知で、VAが上昇しているのに合わせて短期でボラティリティ狙いの博打に出る人。
損失覚悟、というか実際に損失を出ししまった人もいる。

そしてやはり、本当に投資として考え、VAに注ぎ込んだ人だ。

ただ後者の話を読んでいくと、彼らにしても投資経験がないわけではなく、リスクについて無頓着な人というわけでもなさそうだ。


原因のひとつには、著名人が多く絡んでいることだ。
有名ブロガーなどのネットで有名な人物たちがvaluを紹介し、実際にVAの発行者として登録していたりする。

件の発行人がYoutuberだったことはその象徴だろう。

これまでも社会問題となったような詐欺事件やカルト宗教では、芸能人や政治家まで社会的に名のある人、地位のある人を多く巻き込んでいる。
有名人がかかわっているというだけで、不安が薄れ好意を持つ人も少なくない。
「あの人もやっている」と、彼ら彼女らと同じ仲間であるとおもわせることは、誰しもがひっかかりやすい効果的な方法だ。


またVALUやVAの発行者が、都合よく名目を使い分けていることもある。

削除されてしまったが、株式のようにVAの値上がりや優待を期待させて購買意欲を煽る。
その一方で、金融商品ではないと装ったり、ボランティアやクリエイターへの寄付というように社会貢献を持ち出しており、購入に対して自己を正当化することができる。

投資を行っている人にとって、乗り遅れたくないとう気持ちもあるだろう。
テンバガー狙いではないが、大きな利益を得ようとおもえば、人に先んじて行動しなければならないし、「この価値が理解できない人間は」と無責任な煽りもある。
仮想通貨を利用することも、最先端の分野に触れていると感じ、「自分にはこの価値がわかっている」と思い込まされていく。

こうして次第に問題点を頭から追いやるようになるのではないか。

古典的だが有効な方法

典型的な手口と言えるのだろうが、とはいえ誰もが陥る可能性があるやり方だろう。
VALUは周辺の人間が個人的に信用できない人たちばかりだったこともあり、まったく関心がなかったが、そうでなければいつ被害者になるかはわからない。

証券会社や銀行が、自分たちの都合の良い金融商品を売りつけるということはわかっていても、ネットでタレントが個人的な形で書けば心理的抵抗感が薄くなる。

スマホゲームのガチャ関連のコンテンツがいい例だ。
タレントも自分の利益のために書いているのは間違いないのだが、それでもつい一体感から廻してしまう人が出てしまう、有効的な方法だ。

正直なところ、私個人は今回の件は信用できない面々が揃っていたので関心がなかったが、仮想通貨がもたらす未来には関心があるし、それは叶うなら一儲けしたいという気持ちはあるので、ひっかからない自信はない。

bitcoin

IT業界はモラルの低い会社が多く、魑魅魍魎が跋扈するサービスも少なくない。
今回、事件後のVALUの動きをみると、やはり会社側の姿勢には疑問しかない。
今後、ICOなど仮想通貨を挟んだ新しい動きが活発化してくるが、ぱっと見の見栄えだけでなく、運営側が誠実に行動しているか、起こりうる問題に対して、どのような対策を取っていたり、心構えをしているかは大きな判断材料になるだろう。