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シンプルで合理的な生活

乱発されるスピンオフ作品に思うこと

※マイナスの話な上に、かなり主観の強い内容なので、具体的な書名は書かないことにしました。

電子書籍がメインになってからはあまりしていないのだが、以前は店頭で目についた本を買うことを定期的に行っていた。
ジャケ買いではないが、いつも書評やレビューを参考にしていると、どうしても偏ってくることもあるし、見落としている本も少なくない。

先日、久しぶりにAmazonで適当に目についた本を何冊か買っていたのだが、そのうちのコミックの1冊が、数ページ読むうちに見覚えのある名前で某作品のスピンオフだと気がついた。
(よく見ればちゃんとタイトルに元作品の名前が入っている)

だが、元の作品は繊細な心理描写とストーリー性がすばらしかったのだが、このスピンオフは勢いばかりであまりにかけ離れたイメージだった。
読後にもやもやとしたのは要するに名前を借りただけの作品だったからなのだろう。

気がつくと、多くのスピンオフマンガが溢れている。
なかにはどうしてこんな作品をというものも少なくない。
ビジネスとはいえ、むしろ大本のコンテンツを大切にしていないのではないかとすら感じてしまう。


もっともスピンオフ作品とはいっても、作者自身が描いているものは、基本的にはおもしろさの保証がされているはずだ。
本人が描いているので、事実上の番外編というか、本編に組み込まれていてもおかしくない。

また、別の漫画家が描いていても評価の高いものは、レビューを読むと、たいてい元の作品に対して理解が高く原作の世界観やキャラクターのエッセンスをしっかりと汲み取っている。


こうしたなかで評価が厳しいのはスピンオフ作者の個性が発揮されたものだ。
原作とは似つかないテイストの作品となっており、スピンオフを描く漫画家のファンならばよいかもしれないが、原作のファンには不評となる。
読者の多くは元の作品のファンであり、タイトルから原作の面白さを期待してしまう。

もちろん描き手が、同等かそれ以上の人気作家ならいいのだろうが、たいていこの手のスピンオフには、ほとんど実績のない人か、もしくは数冊本を出したが売れなかった人が起用されることがほとんどだ。

先に上げた作品もこうしたスピンオフ作家の色が濃く出たものだった。

The last days of Borders

不思議に思うのは、なぜこんな作品が売れると編集部は考えるのだろうか。
たしかに元の作品の名前だけで手にとってもらえる可能性は高くなるが、それは最初の1巻か2巻まで。
それ以上は売上につながるどころか、むしろネットのレビューで悪評が連なることとなる。

もしかするとコンビニチェーンが、利益の上がる店舗の近くに出店する状況と似ているのかもしれない。

あるいは....編集部とつながりのある売れない漫画家に仕事を与えるためではないかと、暗い考えに陥ってしまう。

なんにしても読み手としては、好きなコンテンツはしっかりと扱ってほしいと思うのだ。