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Huaweiの Mate 10 Pro が日本で販売される意義

10月16日、ドイツのミュンヘンにてHuaweiが発表した Mate 10 / Mate 10 Pro で、Mate 10 Proの1次発売国に日本が登場していた。
すでに Mate 10 の発売がインタビューで伝えられていたが、特にどのモデルかは明言されておらず、Mate 10 Proが先に発売される形となった。
(ノーマルのMate10は不明)

年内以外の具体的な日程や販売方法は不明だが、これまでの流れから考えて、SIMフリーとして販売されるのはまず間違いないとおもわれる。

HUAWEI


先日のPixel騒動でもそうだが、日本ではハイエンドのスマートフォンの入手に難がある。
たいていはキャリアから販売されるものだが、いらないアプリが山ほど入ったり、余計な手を入れられる。

だからといって日本で技適を通ったSIMフリースマホを購入しようとすると、いわゆるフラッグシップと呼ばれるクラスのハイエンドスマートフォンでは、iPhoneを除くとごく一部しかない。
昨年では、ASUSの ZenFone3 Deluxe の最上位版とZTEのAxon 7、そしてHuaweiのP9、Mate 9くらいである。

一昔前なら日本ではSIMフリーイコール格安スマホというイメージで、2万円台といったところが主流となっていた。
しかし昨年から日本のSIMフリースマートフォン市場も、急激にハイスペック志向が高まっており、供給が需要に追いついていない状態だ。


Huaweiのフラッグシップとはいえ、一般的にAndroidを搭載したスマートフォンのフラッグシップと言えばQualcommのSnapdragonの最上位版を搭載した端末が圧倒的であり、HuaweiのKirinは性能としては一歩も二歩も後塵を拝した形となっていた。
だが先日公開されたベンチマークとして人気の高いAntutuにて、Mate10はSnapdragon835のスマートフォンに近い値を叩き出している。

また近頃、カメラの評価として参照されることが多くなったDxOMarkにて、Mate Pro 10が iPhone 8やGalaxy Note8よりも高く、現時点で最高スコアのPixel 2に続く97点というきわめて高い評価を得ている。

Huawei Mate 10 Pro: Oustanding still image performance - DxOMark

これらのスコアはあくまでも評価基準のひとつであり、スマートフォンの価値を決めるものではない。
もちろん今となっては2、3万円台の格安スマホですら、一般的な電話、メール、写真、LINEなどのSNSの使用には困ることはない。
とはいえ、こうした高いスコアを得たスマートフォンが、変に手を加えられずSIMフリーで日本で販売されることには意義がある。

今年もSamsung Galaxy S8、Sony Xperia XZ Premium、HTC U11、LG V30などが日本でも発売されている、あるいは発売予定となっているが、これらはすべてキャリアからの発売だ。
海外ではSIMフリー版も発売されているが、日本では発売されていない。
直近で予定されているのは ASUS ZenFone 4 Pro くらいだろうか。
さらに各キャリアは端末と回線がセットであり、たとえドコモ系のMVNOを利用していても、ドコモの端末だけが欲しいのならリスクを承知で白ロムか中古しか選択肢がない。

キャリアの手を通した端末は、キャリア向けにカスタマイズされてそのポテンシャルが発揮できないことが多い。
周波数帯が調整されている反面、当然、SIMロックがかかっており、しかもキャリアのアプリが満載となっている。
ひどいときにはスペックが削られて販売されるという有様だ。
その影響でOSのバージョンアップが遅れを取ったり、ときには行われないこともある。
Appleの手法に問題はあれど、キャリアの手により端末のパフォーマンスが汚されることなくユーザーの手に渡るところは、見習うべきだろう。

これを機会に日本でももっと様々なハイスペックなスマートフォンがSIMフリーで販売されることを願いたい。

(Mate10Pro自体はいずれ別の記事にて)