oregano note

シンプルで合理的な生活

間違いのない冠婚葬祭の腕時計・メンズ

本当のマナーは腕時計はなし

社会人となると、お葬式や結婚式など、年をとるごとにフォーマルな場への出席機会が増えてくる。 しかしとかくドレスコードはめんどうなモノ。 特に悩むのが腕時計だ。 マナー本やサイトによると、あれはだめこれもだめと、ところにより言うことが違うのもわずらわしい。

とにかく、じゃあどんな腕時計ならいいのだろう? 実は本当のフォーマルでは明らかに決まっている。 時計はなし、せいぜい懐中時計だけというのが正解。

でもそれは欧米の貴族階級や富裕層のおはなし。 それも使用人が荷物を持ってくれるようなご身分の人たちが集まる、それもはっきりとしたドレスコードがあるような場のおはなし。 当然のことながら日本にはなじまない習慣だ。

白の文字盤、二針、黒の革バンド

というわけで、日本のマナーの先生方によると、冠婚葬祭の時に腕時計をするならば、 白の文字盤、二針、黒の革バンドというシンプルなモノ というのが正解とされている。

でもこのご時世、このような時計を見つける方が困難だ。 あっても高い。腕時計のマニアならともかく、10万円を超える時計を毎日のように着用するわけでもないというのに、ホイホイと購入するわけにはいかない。 スマートフォンがあれば済んでしまうというのに、だ。 (もちろん冠婚葬祭の際に、スマートフォンをチラチラ見ているのは、オトナとして褒められた行為ではないだろう)

しかも、金属ベルトは御法度だから革バンドという話でも、仏教だと革は御法度なのだから困ってしまう。 やっぱり矛盾している。

そこで結論! シンプルで落ち着いたものならばOK!!

実際、他人はそこまで細かく見てはいないもの。 見ているのは全体の雰囲気だ。 それこそ時計の秒針なんて見ていない。クロノグラフならともかく、普通の3針で違和感はない。 冠婚葬祭の場にふさわしくない雰囲気で、落ち着いているのならそれで構わないだろう。

ならばどの時計を選べばいいのか。 実売価格5万円程度までで、後ろ指を指されることなくフォーマルな場で使える、そしてせっかくなら日頃のビジネスの場でも恥ずかしくないものをリストアップしてみたい。

セイコー ドルチェ SACM171

SEIKO DOLCE SACM171

リストアップした中でもっとも軽量であり、薄型。 奇をてらうことのない、上品なデザインで、セイコーのドレスウォッチではもっとも人気のアイテムである。

セイコー ドルチェ SACM171 SACM171

シチズン エクシード EAG74-2941

CITIZEN EXCEED EAG74-2941

ドレスウォッチでありながら、最新の技術を詰め込んだシチズンのエクシード。 高い評価を誇るソーラー電波時計で実用性も高い。

シチズン エクシード EAG74-2941

オリエント オリエントスタークラシック WZ0251EL

ORIENT STAR Classic WZ0251EL

オーソドックスでクラシカルなデザインがそろうオリエントスター。 そのなかでも余計なモノを排した、特にシンプルな国産機械式腕時計である。

オリエント オリエントスタークラシック WZ0251EL WZ0251EL

上記リストの簡易比較表
SACM171 EAG74-2941 WZ0251EL
駆動 クォーツ ソーラー 機械
風防 サファイアガラス サファイアガラス クリスタルガラス
ケース ステンレス ステンレス (イオンプレーティング) ステンレス
バンド ワニ革(カイマン) ワニ革 牛革(カーフ)
防水 3気圧 3気圧 5気圧
精度 年差±10秒 月差±1.5秒(電波修正有) 日差+25秒~-10秒
サイズ 38.9×33.5×5.3mm 36.5X36.5X8.3mm 44.5X38.5X13.1mm
重さ 26g 38g 60g
実売価格 38,000円 49,000円 36,000円

バンドを革に交換しよう

5万円前後で白文字盤の黒の革バンドというは選択肢が非常に狭い。 なにしろ昨今は金属のベルトが一般的だ。 もちろん黒革にこだわらなくても、金属ベルトでも問題はないだろう。

だが、この金属ベルトを黒い革バンドに取り替えてしまえば話は早い。 ケースや中身は取り替えることはまず不可能だが、ほとんどの腕時計においてベルトを取り替えることはそう難しくはない。 専門店で頼めば革の代金とわずかな手数料で交換してくれるだろう。 それに今では自分でできる専門の工具もネットで売っている。よほどの不器用な人間でなければ、それほど難しいことではない。 交換を前提に考えれば、ここにあげた最初から黒革バンド以外の、非常に多くのモデルも選択肢に入ってくるだろう。

おすすめはSACM171だが欠点もある

やはりというかこのクラスでおすすめできるのはすべて国産メーカーばかりである。 残念ながら海外メーカーでよいものとなると、もう少し値段が高くなってしまうのは仕方がない。

このなかでどれを選べと言われたらセイコードルチェSACM171SACM171を選ぶだろう。 廃盤も多い腕時計の中で、かなり長い期間販売されており、人気の高さがうかがえる。 シチズンのソーラー電波を高く評価しているし、オリエントの機械式も評判はいいのだが、今回の目的である冠婚葬祭で使える腕時計として比べてしまうと、SACM171がもっとも美しい時計だ。 フォーマルな場ではワンランク上の上品さを演出してくれるだろうし、もちろん普段からビジネスの場でも活躍するはずだ。 高価でごっつい印象のブランドウォッチとは異なり、品の良いスマートなSACM171は取引先の相手にも貴方の印象を良くしてくれることは間違いない。

ではSACM171で決まりじゃないか! あとの2つは蛇足だ、とはならない。 SACM171はクォーツなのが、この類の時計には玉に瑕。 セイコーのクォーツなので精度はきわめて高いのだが、完全に冠婚葬祭のときにしか使わないと、年に数回しか出番が無く、いざという日に電池が切れているという心配があるからだ。

電池切れの心配のないEAG74-2941とWZ0251ELも

201101291636000

その心配がある人はソーラー電波のエクシードEAG74-2941だ。 たとえ電池切れでも光に当てておくだけで動き出す。なにより外に出れば、自動で時刻も併せてくれるすぐれものだ。 シチズンのソーラーの電池は優秀で、セイコーと比べてもかなり寿命が長いのが特徴だから安心できる。 ただしこのモデル、現在はシチズンのページから消えている。おそらく店頭在庫で終了だろう。気になったら早めにゲットしておく方が吉か。

もうひとつの回答が機械式のオリエントスタークラシックWZ0251ELWZ0251ELになる。 冠婚葬祭用の時計は機械式がいいとはよく言われるように、電池ではなくゼンマイを動力とするために、電池切れの心配がない。 時間は自分で合わせなければならないが、リューズを巻いてやればいいので日光のない夜でも問題はない。 ただし、数年おきではあるが、定期的にメンテナンスが必要になるので、機械式を選ぶならばそのあたりは留意しておく必要はある。

結論から言えば、ある程度、腕時計を身につける人なら、迷わずSACM171SACM171だ。 ほとんど付けないし、なにもめんどうなことはしたくないならEAG74-2941、レトロな古き良き機械式がよいのならWZ0251ELWZ0251ELがよいだろう。