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シンプルで合理的な生活

悩ましい冠婚葬祭でのメンズのフォーマルバッグ選び

前に冠婚葬祭時の男性の腕時計の話を書いたが、それ以上に悩ましいのがバッグではないだろうか。

祝事である結婚式ならばそれほど気にしなくても良いだろうが、仏事の方はなにかと面倒だ。

財布、念珠、袱紗、ハンカチなどは必須として、スマートフォンなど細々としたものが少なくない。 すべてをジャケットのポケットで賄うとパンパンになってしまうし、そもそも袱紗がポケットに入らないということもある。

実のところ私も用意している袱紗はフォーマルスーツの内ポケットにギリギリのサイズであり、受付でひっかかってなかなか取り出せず、恥ずかしい思いをしたことがある。

またスーツにはポケットが多いとはいえ、袱紗を始め、財布やスマートフォンはなるべく内ポケットに収めたい。

ならば女性に持ってもらうという意見もあり、私もそうしていたのだが、常に一緒に行動するとは限らない。 手洗いや、頼まれ事、互いの知り合いとの会話などで、案外、別々になることも少なくないのだ。

そもそも現代日本では必ずしもパートナーが居るとは限らないだろうし、仕事先の通夜のように、自分ひとりが参列することもあるので、なるべく普段から自分の荷物は自分で管理できるのがベターだろう。

フォーマルなメンズバッグに求める条件

そんなこともあり、冠婚葬祭用の鞄は用意しておきたいのだが、これが予想以上によいのがないのである。

  • シンプルで金具やブランドタグなどがついていない(あるいは目立たない)
  • 色はブラック
  • セカンドバッグ、クラッチバッグタイプ

あとは、そう頻繁に使うものではないので、あまり高くない価格で、いざというときに壊れていたり劣化していては困るので、ほどほどの品質であればいい。

と、言葉にすれば簡単そうなのだが、これらの条件を満たすバッグがなかなかないのだ。

安いバッグでは、集金バッグのイメージそのもののデザインや、あまり質の良くない合皮ですぐに劣化するし、そもそも見た目から悪い。 (昔、合皮の安いバッグを冠婚葬祭用途に使っていたことがあるが、ある日、ボロボロになっていたことがあった) 高いバッグでも、素材感がありすぎたり、デザインされすぎていたり、サイズが大きすぎたりと、なかなか帯に短し襷に長しである。

さらに、タグや金具が目立つものも多い。

岩佐のフォーマルバッグ

実際のところ、メンズの冠婚葬祭用のバッグは一択状態である。

このページにたどり着いた方ならば、もう先にご存知だろうが、女性向けのフォーマルバッグで有名な岩佐が出している

米沢織メンズフォーマルバッグ

というアイテムがある。

岩佐フォーマルバッグ

米沢織というと勝手ながら女性のフォーマルスーツ以外になかなかイメージが湧かないのだが、メンズのバッグでも利用されるということはやはり冠婚葬祭に向いた織物なのだろうか。 素材はポリエステル製なので、忌事に革製品を持ち込むことを気にする人にも安心だ。

外見はヘリンボーン柄で撥水加工されている。

岩佐フォーマルバッグ

ファスナーは三方開きで、内側は袱紗、ケータイ、数珠を入れるスペースが予め区切られており、バッグではあるが、冠婚葬祭用のオーガナイザーという感じだ。

このバッグがあれば一般的なフォーマルの場では問題がないだろう。 性質上、そう年に何度か使っているわけではないが、これまでこのバッグで困ったことは一度もない。 あとはこれでストラップがあれば使い勝手がよかったのだが、そうなると少しカジュアル度があがるため、これは仕方のないところだ。

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葬儀で革製品がNGという不思議なマナー

とにもかくにも文句はないアイテムだが、いかんせん岩佐のものはフォーマル以外には使えないバッグである。 よほど交友関係が広いか、社会的立場があるかという人でなければ、フォーマルのバッグはさすがに年にそう何度も使うものではないだろう。 もう少し他の用途でも使いたい、そして革製品でも構わない人ならば、もう少し選択肢はある。

実際、葬儀に革製品はダメというマナーは、誰か(おそらくマナー教室のセンセイ的な誰か)が勝手に言い始めたものだ。 男性にとってフォーマルの場の靴は、黒のストレートチップの革靴であるのは間違いなく、革製品を禁じられては大変なことになる。 無視してしまっても構わない話なのだが、変に広まってしまったことで気にする人もいるし、難しいところだ。

吉田カバンのPORTER WITHポーチ

さて、革のバッグならば、1万円以上出して下手なものを買うくらいなら、吉田カバンのポーターwithシリーズから出ているポーチが無難だろう。

吉田カバンPORTER WITH

先のフォーマルバッグと比べるとやや小ぶりではあるのだが、その分、少しだけマチが大きい。 また内側には仕切りもあり、さらに内と外にファスナー付きポケットも用意されている。

なによりストラップがついているため、移動の際も持ちやすいし落としにくい。

素材は牛革でやわらかい手触りだが、シボがはっきりしており、傷も目立ちにくい。 もちろん目立つブランドタグもなく、ファスナーもマットなグレーなので、落ち着いている。

吉田カバンPORTER WITH

フォーマルというよりはビジネスとしての用途を念頭につくられたのだろうが、その分、万能に使えるだろう。 吉田カバンには他にも条件を満たすシンプルなセカンドバッグ的なものはあるのだが、やはり冠婚葬祭を念頭に置くと、このWITHのポーチがもっともよい。

ただし、デザインとしては流行りのクラッチバッグというよりは、昔ながらのセカンドバッグという趣なので、普段では、単独で持つというよりバッグインバッグとしての利用や、旅行や出張先での外出用に貴重品を持ち出す用途のほうが向いているだろう。

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マックレガーMcGREGOR セカンドバッグ

もうひとつ、候補に挙げなかったなかで、マックレガーMcGREGORのセカンドバッグもある。

マックレガーMacGregor セカンドバッグ

こちらも上記の条件は満たしていたのだが、ファスナーが渋かったのと、開けたときに中にブランドタグが目立ったために、今回は見送った。 東レのナイロンファリーロを使用し、豊岡製鞄が作成したもので、先に上げたバッグよりマチが広いため、中のタグが気にならなければ悪い選択ではないだろう。

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