スマートフォンの普及はいくつものモノの市場を変化させた。 コンパクトデジタルカメラ、文房具、腕時計etc…
今回はそんなスマホ全盛の今、腕時計をしない人は多いだろう。
とはいえ、まだまだビジネスの現場では腕時計は必需品だ。 ただし実用品というよりは、慣習というかファッションでもある。
今後、変わっていくのは必須だろうが、今はまだ付けていたほうがいい。
いまだビジネススタイルでは必須
ファッション的な問題もあるが、ビジネスの場面ではしばしば時間を確認する必要はある。 だが次の商談が迫っているとしても、大切な顧客の前でスマートフォンを取り出して時間を確認するのは、心ここにあらずという感じで避けたいものだ。
だが腕時計ならばさりげなく盗み見ることができる。 (さすがに頻繁に見るのはマナー的にもどうかとおもわれるが)
ビジネス使いの腕時計の条件
さて、ビジネスで選ぶ腕時計としては、実用時計なので、
- 常に正確な時間を表示
- 可読性
- メンテナンスフリー
- シンプルで落ち着いたデザイン
この4点を重視したい。
2と4はややリンクしている部分もあるが、少なくとも1,2,4は重要だ。
そんなわけで条件を満たすとすると、3針あるいはそれに類するもので、黒か白の文字盤、そしてソーラー電波あるいはGPS時計ということになる。
もっとも、不動産取引のような多額の金銭を動かす仕事についていたり、大きな会社の役員ならば、高級な機械式腕時計の方がイメージとしていい。 (貧乏そうな取引相手に高額の売買を任せようという人は少ないだろう)
IT企業やゲーム会社ならばスマートウォッチという選択もある。
だがそうでない普通のビジネスマンなら今はまだやはり避けたほうがいいだろう。
選んだのはシチズンのアテッサ
さて、上記の条件から現在、ビジネス用途としてシチズンのアテッサを常用している。
もう廃盤となってしまったモデルだが、ATD53-3091で、3針の黒の文字盤のソーラー電波時計だ。
※選んだのは6年ほど前で当時はGPSによる時刻合わせはまだ一般的ではなかった。
ソーラー電波時計は何社から出ており、セイコーのブライツやカシオのオシアナスも候補に入れていたのだが、最終的にシチズンのアテッサを選んだのはわけがある。 この当時、シチズンのソーラー電波がもっとも優秀との評判だったのだ。
優秀な二次電池
まずは電池の問題だ。 日光さえあれば、壊れない限り永遠に動き続けるとおもわれるソーラーだが、電池自体に寿命があることは重要だ。 そしてセイコーとシチズンとでは、この二次電池の耐久性能に大きな違いがあり、シチズンが使用している二次電池はかなり評価が高い。
電波の受信感度
もうひとつが電波の受信感度である。 カシオのオシアナスはデザインに惹かれたのだが、あまり電波の受信感度がよくないという評判が多かった。 ちょうどオシアナスを使用していた知り合いがこの点で不満を述べていたことも、選択の際に影響した。
もっとも今は特に不満は聞かれないので改善されたのだろう。
ビジネススタイルに合うデザイン
最終的にはデザインの要素も大きかった。 3針かつワールドタイム対応のシンプルなモデルで、針も太く視認性がすこぶる良い。
ブライツやオシアナスはビジネス用途としてはやや若向きで攻めたデザインで、ビジネス用途ではやや使いづらいのだ。
さらにアテッサは基本ボディがチタン素材のため、軽量で傷がつきにくく、金属アレルギーを起こしにくいのもポイントだった。
同じ条件のエクシードも候補に入れていたのだが、冠婚葬祭用の腕時計でも紹介したセイコーのドルチェとかぶってしまう。
この前のモデルを所有していたため、フォーマル度の強いエクシードではなくアテッサと方を選ぶことにした。
6年間特に大きな問題なし
この6年、ほぼノートラブルで動いている。 風防もサファイアガラスのためまったく無傷である。
ただ一度だけ、なぜか1時間だけずれてしまったことがあった。 海外へと行ってもいないのにおかしなことだが、理由もわからず、設定を触っているうちに治ってしまった。 そのくらいであとはまったく手の掛からないアイテムである。
メタルバンドを革に取り替えてみたりもしてみたが、やはり最初から付属のバンドのほうが似合うようだ。
このタイプは今はラインアップにないが、むしろもう少し安い価格でよりシンプルなデザインが多く並んでいる。 ライバルと比べると保守的なデザインではあるが、むしろそれが故にアテッサはビジネススタイルにはメリットとなるはずだ。