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シンプルで合理的な生活

SandyBridge後に自作PCが停滞した性能以外の理由

IntelのSandyBridgeアーキテクチャのCPUが発売されたのは2011年で、もう7年前になる。
すぐれた性能とともに、この後、長い間、大きな革新がCPUになかったこともあり、このCPUを最後にPCを組み立てていない人は少なくなく、
SandyBridgeおじさん、なる言葉が話題になったように、しばしばネタとなっていた。

たしかにSandyBridgeはすぐれたアーキテクチャだ。
グラフィックだけでなくCPU性能をもふんだんに使う重量級のゲームや、動画を大量にエンコードするといったような重い作業をするのでなければ、今でも問題なく使用することができる。
むしろメモリやSSDのような高速ストレージの容量の方がネックになるかもしれない。

だが、こうした性能と進化の問題以外に、時代の変化も大きいのではないだろうか。

PC2 CPU placed in socket

高性能ビデオゲーム専用機の出現

2010年代前半から、PS4をはじめとする、第8世代の高性能ゲーム機の登場している。
こうした高性能なゲーム機は、専用ハードなこともありきわめて価格性能比が高い。

海外の大作もPCだけでなく多くのタイトルがゲーム機でも発売されるようになったのは、XBOXだけでなく、PlayStationがPS4のCPUがx86系となり開発が用意になったことも大きいだろう。
出力先のTVモニターも含め、グラフィックが高精細化したことで、シミュレーションやストラテジーのような文字情報の多いゲームもプレイしやすくなった。

汎用機であり膨大なパーツの選択肢があるPCと異なり、ゲーム機ならばミドルハイ程度のビデオカードの価格で動作が保証されるため、わざわざゲーミング用にPCを組むという意義が薄れてしまった。
先にも書いたように、自作は重量級のゲームをしたいがために行う場合は少なくないだろう。
Modを使用したいなどの動機がなく、ただゲームをプレイしたいだけならば、PCを選ぶ必要性が薄くなってしまった。

スマートフォンの登場

ガジェット系ではスマートフォンの普及も大きいのではないか。
iPhoneが誕生したのが10年ほど前だが、次第にフューチャーフォンを駆逐し、今やちょっとしたPCと変わらない性能を持つレベルである。

比較的安定したPCとは異なり、常に新しい技術が投入されている分野だ。
特にフラッグシップクラスのスマートフォンは10万円前後もするが、毎回トレンドが盛り込まれるため、頻繁に買い換えたり、複数台を所持している人もいる。

こうしたデジタルガジェットに興味が移行し、自作への金銭的時間的リソースが減っている人も多いのではないか。

AMDのRyzenで少しは活気づいた自作市場だが、気がつけばデスクトップ市場そのものが縮小しており、次第に古い趣味へとなっていくのかもしれない。